接骨院で発行される「施術証明書」は診断書にあらず

   

後遺障害の等級認定や傷害保険金請求などの際には、「診断書」の提出を求められることがあります。医療機関に通院や入院をした場合に、その事実を説明するために診断書が求められるのですが、接骨院に通っていた場合は、診断書という書面が出ることはありません。

接骨院では、柔道整復師が施術を行っていますが柔道整復師は医師ではないため、診断書という書面を発行することができないのです。その代わりに、「施術証明書」という書面を発行することが可能となっています。今回は、施術証明書について詳しく見ていきましょう。

 施術証明書とは

施術証明書とは、柔道整復師が現在まさに行っている疾病に対する施術内容や、日数などを文書に書き記し、その事実を確認するために用いられる書面です。

一方で、医師の交付する診断書には、現在だけでなく過去の状況から将来の見込みまで記載することが可能となっています。柔道整復師の作成する施術証明書は、あくまでも現在までの事実しか記載することができず、将来に対する自身の見解までを記載することができないのです。

また、診断書には疾病名が記載されるのですが、柔道整復師はそもそも診断を行うことができません。しかし、医師がすでに判断した疾病名の転記に限れば可能とされています。

 施術証明書に記載される内容

では、具体的に施術証明書にはどういった記載がされるかというと、主に以下の6つです。

  1. 対象者の住所・氏名・性別・年齢
  2. 現在どのような施術を行っているか
  3. いつから施術を行っているか
  4. 今までに施術した日とその内容
  5. 交付した年月日
  6. 接骨院名、住所、電話番号、柔道整復師の氏名

 必要かどうかよく判断してから取得する

上記のことからわかるように、施術証明書と診断書とでは、記載される内容に大きな違いがありますし、なにより、医師の診断がないという点で不利になることも多いです。

また、診断書と同様、施術証明書を取得するにも数千円程度の費用がかかります。せっかく取得したのに、あまり効果がなかったなんてことにもなりかねないため、本当に必要かどうかよく判断してから取得するようにしましょう。自分では判断が出来ない場合は、専門家に相談し、必要かどうかの判断をゆだねるのも良い方法の1つです。

 - 参考資料