<廃止>任意保険会社が行っていた「内払金」制度

      2017/11/01

内払金とは、被害者の受けた損害賠償額が確定する前に、保険会社がある程度の賠償金を先払いするという制度を言います。ただし、平成20年10月1日から、自賠責保険では内払金制度を廃止している点に注意しましょう。現在は、仮渡金制度として成り立っています。

とはいえ内払金制度が完全に廃止されたわけではなく、今では任意保険会社がサービスとして行っている場合があります。あくまでもサービスなので支払いを強制できるわけではありません。

廃止前の内払金について

もともと内払金は制度として認められていたわけではなく、実務上取り扱われていました。

簡単に説明すれば、被害者の損害賠償金が10万円以上であると認められる場合に、自賠責保険の傷害時の限度額である120万円に達するまで、10万円ずつ何度も請求できるといったものでした。こまごました入り用がある際に請求ができ、非常に便利だったのですが、現在は廃止されていますので、自賠責会社に対して内払金の請求はできないと覚えておきましょう。

現在は仮渡金を利用しよう

内払金は廃止となりましたが、それと似たような制度に仮渡金制度というものがあります。

仮渡金も損害賠償請求額が確定する前に賠償額を先に受け取れる制度なので、どうしても入り用があった場合は、仮渡金制度を利用してください。仮渡金は被害者のための制度となっていますので、たとえ内払金が廃止されたからといって心配する必要はありません。

仮渡金を受け取るには?

仮渡金を受け取りたい場合は、まず被害者が自賠責保険会社に対して請求を行います。その際、保険会社から送られてくる仮渡金支払請求書に加え、交通事故証明書、診断書、印鑑証明書など、指定された書類を送ると請求が完了します。必要書類が不備なく保険会社に送られると、仮渡金の支払い手続き取られ、即座に指定の口座にお金が振り込まれる仕組みになっています。

ただし、何度も請求できた内払金と違って、仮渡金は一回の事故につき、一度限りの請求になっている点に注意しましょう。

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