後遺障害の等級認定|味覚など等級表に記載がない場合

   

自身の症状が後遺障害の等級表に記載されていなかった場合、等級認定はどうなってしまうのでしょう?この場合、他の似通った症状から準用して等級認定がされることになっています。

交通事故の後遺障害等級表に記載されている症状は、全身のほとんどの部位についての記載がありますが、それでもすべての症状を完全に記載しているわけではありません。

たとえば、味覚についてはほとんど記載がされてはいないのです。そこで今回は、味覚を例にとって、等級表に記載されていない症状に対する準用についてご説明していきます。

味覚の等級認定について

交通事故が原因で、味覚だけが失われるといった場合は非常に稀です。しかし、味覚も神経の1つであることに変わりはなく、神経障害が生じれば味覚が失われる可能性は十分にあるのです。

そこで、冒頭でも触れたように準用によって後遺障害を認定する運用がなされています。

味覚障害の場合は、第12級と第14級が対象となっていて、それぞれを細かく見ていくと、下記のように味覚の基本的な4味覚のうち、いくつを失ったかによって等級認定の準用がされます。

  • 第12級 甘み・辛み・酸っぱみ・苦みのすべての味覚を失った
  • 第14級 甘み・辛み・酸っぱみ・苦みのうち1つ以上、3つ以下の味覚を失った

なお、この4味覚をチェックする検査方法もあるため、味覚障害の等級認定については心配ありません。たとえ等級表に記載がなくても、味覚障害は準用によって認定されるというわけです。

後遺障害等級表は改訂されるもの

また、後遺障害等級表は改訂され続けるものです。よく書籍やインターネットで見受けられる後遺障害等級表は最新版ではない可能性が十分にあります。

交通事故の後遺障害等級表は、国土交通省が作成していますが、現在(平成27年)の最新改定は平成16年(2004年)となっています。よって、古い書籍やインターネット上の情報だけでは、自身の症状が記載されていないこともありますし、現在の等級とは異なっている場合もあります。

特に過去と現在の改訂では、傷跡に関する等級評価が大きく変化しています。過去には外貌醜状の等級にて男女に差がありましたが、現在、差はありません。また、他にも廃止されたり、等級が変わったりもするため、必ず最新の改訂版をチェックするようにしてください。

難しい等級認定は専門家に相談を

上記の方法によっても、最終的に等級認定をするのは公的機関である自賠責損害調査事務所となっています。よって、希望した等級認定がされないケースもありますし、示談交渉がうまく運ばないケースもあります。特に、むちうち症などは数値だけで判断するのが難しいですし、後遺障害等級表に記載されていない障害は、示談交渉で文句を言われる可能性もあります。

こういった場合は、やはり専門家に相談するのがもっとも良いです。準用による示談交渉は難航する可能性も高いので、特に注意が必要となっています。

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