外貌に残った「醜状痕」「外貌醜状」も後遺障害等級認定の対象に!

   

醜状痕(しゅうじょうこん)とは、目に見えてわかる傷(瘢痕、線状痕など)のことを言います。

そして、外貌醜状(がいぼうしゅうじょう)とは、外貌部分、つまり、頭や顔、首といった日常生活で人の目に触れることの多い部分の中でも、腕や足以外の部分に目に見えてわかる傷ができることを指しています。後遺障害等級認定では、外貌に残った醜状痕も対象となっています。

人目につくかつかないかがポイント

外貌醜状が後遺障害として認定される際のポイントは、人目につくかつかないかが非常に重要なポイントとなっています。というのも、眉毛や頭髪などで隠れる部位にできた醜状痕では、後遺障害として認定されない場合があるのです。つまり、人目につくかどうか微妙な箇所の場合、等級認定をめぐった争いへと発展する可能性もあるということです。

醜状痕の状態によって3段階にわけられる

なお、改正前までは男女で異なる等級認定がなされていましたが、現在は男女に区別はなくなっていて、醜状痕の状態によって下記の3段階にわけられています。

7級12号 外貌に著しい醜状を残している

頭部の場合は、手のひら大の瘢痕、または欠損

顔面部の場合は、鶏卵大以上の瘢痕、または10円硬貨大以上の組織陥没

頸部の場合は、手のひら大以上の瘢痕

9級16号 外貌に相当程度の醜状を残している

ここでいう外貌に相当程度の醜状とは、原則、顔面部に長さ5cm以上の線状痕のことを指す

12級14号 外貌に醜状を残している

頭部の場合は、鶏卵大以上の瘢痕、または欠損

顔面部の場合は、10円硬貨以上の瘢痕、または長さ3cm以上の線状痕

頸部の場合は、鶏卵大以上の瘢痕

2個以上の瘢痕や線状痕を合算する際は

また、2個以上の瘢痕、または線状痕が隣接している、または相まって大きな1つの醜状痕となっている場合は、それらの面積や長さを合算して等級認定の対象としています。

醜状痕は目に見えてわかる後遺障害であるため、認定についてのトラブルが起きることはあまりありませんが、上記のような人目につくか微妙な箇所であったり、該当箇所が2個以上あったりすると話は別です。納得のいかない等級認定がされた場合は、必ず専門家に協力してもらい、正当な等級認定がされるように争っていきましょう。

 - 後遺障害の種類