非器質性精神障害の後遺障害認定基準を正しく理解しよう

   

非器質性精神障害とは、簡単に言えば、脳にはどこにも損傷がないにも関わらず、精神的な障害が生じている状態を言います。わかりやすいところで、「うつ」などが当てはまります。非器質性精神障害は交通事故の後遺障害としても認定されている病状の1つです。

しかし、非器質性精神障害は、損傷がないために外見上からはほとんど判断できず、非常にわかりにくいものとなっています。

そこで今回は、非器質性精神障害はどういった基準で症状が判断され、認定されていくことになるのかについてご説明していきます。

非器質性精神障害の基準とは?

非器質性精神障害を判断するためには、主に下記の精神症状の項目から1つ以上、能力障害の項目からも1つ以上は見受けられることが一般的な基準となっています。

精神症状

  • 抑うつ
  • 不安が伴う
  • 意欲低下
  • 慢性化した幻覚と妄想性
  • 記憶・知的障害
  • その他の障害

能力障害

  • 身辺日常生活をおくることができない
  • 仕事、生活に積極性、関心が見られない
  • 通勤や勤務時間を厳守できない
  • 作業を維持することができない
  • 他人との意思伝達ができない
  • 協調性がなくなり対人関係を維持できない
  • 自らの安全保持、危機の回避ができない
  • 困難や失敗への対応ができない など

労災保険の認定基準について

非器質性精神障害の労災保険の認定基準としては、9~14級程度とされています。おおまかには、上記の能力障害の項目数に応じて認定されることになっています。

あくまでも一般的にですが、上記の能力障害に1つでも当てはまっていれば14級、4つ以上当てはまっていれば12級、4つ以上かつ生活に助言や援助が必要と判断されれば9級となります。

下記にて、各等級の概要を簡単にまとめてみました。

  • 14級 通常の労務に服することは可能だが、非器質性精神障害のため軽微の障害を残す
  • 12級 通常の労務に服することは可能だが、非器質性精神障害のため多数の障害を残す
  • 9級   通常の労務に服することは可能だが、非器質性精神障害のため就労職種が制限される

 - 後遺障害の種類