外傷だけではない! うつ等の精神症状(非器質性精神障害)も後遺障害認定可能

   

交通事故に遭った後、うつ等の精神症状が出てしまい、一定期間以上、精神科などに通っているにも関わらず一向に症状が改善されないことがあります。このように、うつといった症状が出ている場合は、脳に直接的な損傷を伴っていないことから非器質性精神障害と呼ばれています。器質的というのは、簡単に言えば脳のどこかに損傷があることを言います。つまり、非器質的とは、脳のどこかに損傷がないにも関わらず、精神的な障害が生じている状態を言います。

非器質性精神障害が認定されるためのポイント

非器質性精神障害が適正な等級認定を受けるためには、対象となっている精神症状は交通事故がきっかけとなって現れたかどうかです。それだけでなく、どの程度の障害が残ってしまったのかについても重要です。よって、適正な等級認定を受けるためには、事故状況や受傷の内容、精神症状が発症した時期、精神科の専門医へかかったタイミングが鍵となります。

次に障害の程度についてですが、自賠責保険の実務上のポイントとしては、治療期間や投薬の内容、担当医師からの見解といったものが重要となっています。

非器質性精神障害の等級認定における注意点

上記のポイントに目を配りながら、等級認定では次の点にも注意しましょう。まずは、治療期間があまりに短い場合です。治療期間が短い場合、等級認定されないこともあるのです。次が、回復の見込みがあると判断された場合です。この場合は、症状固定と診断されず、後遺障害と判断するには時期尚早として等級認定されないことがあるのです。非器質性精神障害は将来的に大幅に改善する可能性があるのです。この特質には十分に注意しましょう。

非器質性精神障害は回復だけでなく完治も見込める

交通事故が原因として起こる非器質性精神障害は、心的負担を取り除くことができれば多くの場合で、半年~1年、長い目で見ても2~3年程度の治療で完治するのが一般的です。

また、社会生活に支障が出るような後遺障害を残すことはあまりなく、たとえ障害が残ったとしても、日常生活を送る上ではそこまで多大な影響を与えることもありません。もちろん仕事に出ることも可能となっています。非器質性精神障害は十分に完治が見込めると認識しておくと良いでしょう。

 - 後遺障害の種類