【外傷性てんかん】交通事故で脳に外傷をおった場合はてんかんに注意

   

交通事故の外傷がきっかけとなり、てんかん発作(けいれん発作)が発症し、これがそのまま後遺障害として残ってしまうことがあります。これを「外傷性てんかん」と呼んでいます。

外傷性てんかんの症状とは、脳を損傷することによって発症し、脳変部から異常な信号が発せられ、それが脳全体に広がることによってけいれんを起こしてしまうという症状になります。

外傷性てんかんは3つに分類される

外傷性てんかんに至る経緯は一般的に3つに分類されています。後遺障害が残ってしまうかどうかは、脳に損傷を負ってからどの程度の時間が経ってから発症したかが重要です。

直後てんかん

脳に損傷を負ってから24時間以内に起こるけいれんのこと(外傷直後けいれん)です。小児に多く、外傷性てんかんへの移行は少ないと言えますが、決して安心はできません。

早期てんかん

脳に損傷を負ってから1週間以内に起こるけいれんのことです。こちらも小児に多く、そのまま外傷性てんかんへと移行しやすいと考えられています。

晩期てんかん

脳に損傷を負ってから8日以降に起こるけいれんのことです。いつ発症するか予想が出来ず、一般的には1年以内が50%、2年目以降が80%程度となっています。

外傷性てんかんの診断基準と治療方法

外傷性てんかんは、てんかん発作であることが前提にあります。その他に、交通事故を起こす前にてんかん発作を起こしたことがない、てんかん発作を起こす可能性のある脳や全身の疾患がまるでない、外傷の程度が脳損傷を起こすほど強い、といったものがあります。また、最初の発作のタイミングや発作後の脳波の様子なども重要となっています。

治療方法としては、投薬治療がメインです。特に晩期てんかん発症者に対しては治療的に投与をし、8日以降てんかん発作のない人には予防的意味で投与がされます。投薬の目途としては、3ヵ月から2年程度となっていて、脳の損傷にあわせて医師が判断しています。

後遺障害の等級は12級以上

外傷性てんかんにおける後遺障害の認定等級は、上記のような発作の分類や発作回数などから判断し、一般的には12級以上の認定がされることがほとんどです。

ただ、こちらはあくまでも基準であって、様態に応じてこれ以上にも以下にもなると言えます。ただしい等級認定を得るためには、医師の診断が重要となってくるため、納得できない場合は何人かの医師に再度の診断、相談をするのも良い選択です。もちろん、弁護士といった専門家に介入してもらうのも良い方法と言えるでしょう。

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